ヒタキ科」カテゴリーアーカイブ

【2020年04月09日】

ルリビタキに出会えた感動三度・・・しかも2羽

ルリビタキ(Red-flanked Bluetail)スズメ目ヒタキ科ルリビタキ属 漂鳥 全長14cm
 オスの色彩は生まれて2年で完成するが、1年目でも繁殖する。幼鳥はオスもメスによく似た色彩なので、メスだけで繁殖?などと見間違いすることもあるようだ。(日本の鳥百科より)
 今回、久しぶりの晴天で気持ちよい朝、探鳥日よりなり、探鳥場所にいそいそと出かけた。撮影場所に着くなり、ウグイスやソウシチョウの囀りが聞こえてきた。よい物が撮影できる前兆を感じた。
 予感的中で、なんと、三度ルリビタキに出会うことができた。しかも2羽出会えたのである。感動、感動だね。オス(若)とメスのようだ。来年、同一個体に会えることを楽しみにしている。その時は、オスの色彩もより青色になっていることと思う。

手前がメスで、奥がオス。
奥がオス(若)で、右がメス。
オス(若)
オス(若)

【2020年02月15日】

幸せの青い鳥ルリビタキ

スズメ目ヒタキ科ルリビタキ属 漂鳥 全長14cm
学名:Tarsiger cyanurus
英名:Red-flanked Bluetail
 探鳥を初めて2年目で初めて遭遇した青い鳥として人気のルリビタキ。漂鳥として北海道、本州、四国の亜高山帯の針葉樹林帯で繁殖し、冬季は本州以南の平地林や公園などで越冬する。
 オスは額から体上面が光沢のある鮮やかな青色で、風切り羽外縁に褐色みのある個体もいる。白い眉班があり、喉から体下面端録、脇は鮮やかな山吹色。
 メスは体上面がオリーブ褐色で、白いアイリングと不明瞭な眉斑がある。

1年目のルリビタキのオス
額から体上面が光沢のある鮮やかな青色 になるには3年かかるそうです
額から体上面が光沢のある3年目の鮮やかな青色 のルリビタキに会いたいね。

【2020年03月04日】

科名:ジョウビタキは、ヒタキ科?ツグミ科?

 手元にある野鳥図鑑には、ジョウビタキがヒタキ科だったりツグミ科だったりしています。ウキペディアでは、ツグミ科(ヒタキ科)と表記されています。よく分からないですね。私にとってはどちらでもよいことなのですが、少し気になるので調べてみました。

 ①分類説によって、ヒタキ科もしくはツグミ科に分類される。ヒタキ類のように樹上から飛び立ち羽虫を空中捕獲で捕食する他、ツグミ類のように地上に降りることも多い。

 キビタキやオオルリなどのヒタキ科の足は比較的弱く短めで、枝先から飛び立って、主に飛翔性昆虫を空中で捉えます。一方、ジョウビタキやルリビタキ、ノビタキなどのツグミ科は足が比較的強く長めで、よく地上で採食する点が共通しています。(「日本野鳥の会」より)

 ②分類方法の変化

 日本鳥類目録第7版を発行した「山階鳥類研究所」によると、これまでの化石記録の精査や比較解剖学の研究成果のみに基づいて、過去の進化の歴史を推定していた分類「α(アルファ)分類学」から「分子系統学」とよばれるDNAの塩基配列情報を分析機器で読み取って比較する分類「β(ベータ)分類学」方法へと変わったとのことです。

 この技術が急速に普及した結果、ここ十年ほどのあいだに、これまでには分かっていなかった鳥たちの驚くべき類縁関係が次々に明らかになったそうです。例えば、ハヤブサはタカではなく、むしろインコや小鳥に近い鳥であること、フラミンゴはカイツブリのなかまであるそうです。素人にはフラミンゴがカイツブリのなかまだなんて、にわかには信じられませんが・・・。

日本鳥類目録第7版において日本鳥類目録第6版からの変更点 (2013年8月5日更新)が「科名」だけでも66種ありました。
 例えば、

ジョウビタキ:ツグミ科→ヒタキ科へ(31種全てのツグミ科が全てヒタキ科へ変更)
◎ライチョウ:ライチョウ科→キジ科へ
キクイタダキ:ウグイス科→キクイタダキ科へ

※ツグミ科からヒタキ科へ変更された31種

1.アカコッコ:留鳥(伊豆諸島、トカラ列島)絶滅危惧IB類(EN)
2.アカハラ:漂鳥
3.アカヒゲ:留鳥(薩南諸島、南西諸島の一部)、漂鳥
4.イソヒヨドリ:留鳥(北海道では夏鳥)
5.イナバヒタキ:ごく稀な迷鳥
6.オガワコマドリ:稀な冬鳥
7.オガサワラガビチョウ:絶滅(EX)
8.カラアカハラ:少ない旅鳥
9.クロウタドリ:ごく少ない旅鳥、冬鳥
10.クロジョウビタキ:ごく稀な迷鳥
11.クロツグミ:夏鳥
12.コマドリ:夏鳥
13.コルリ:夏鳥(本州中部以北)
14.サバクヒタキ:稀な迷鳥
15.シマゴマ:少ない旅鳥
16.ジョウビタキ:冬鳥
17.シロハラ:冬鳥
18.セグロサバクヒタキ:稀な迷鳥
19.ツグミ:冬鳥
20.トラツグミ:留鳥、漂鳥(本州以南)、夏鳥(北海道)
21.ノゴマ:夏鳥(北海道で繁殖、他では旅鳥)
22.ノドグロツグミ:稀な旅鳥、冬鳥
23.ノハラツグミ:ごく稀な迷鳥、冬鳥(主に本州以北)
24.ノビタキ:夏鳥(本州中部以北で繁殖)、旅鳥
25.ハシグロヒタキ:稀な迷鳥
26.ヒメイソヒヨ:ごく稀な迷鳥
27.マミジロ:夏鳥(本州通部以北)・旅鳥
28.マミチャジナイ:少ない旅鳥
29.ヤマザキヒタキ:ごく稀な迷鳥
30.ルリビタキ:漂鳥(北海道、本州,四国の亜高山帯の針葉樹林で繁殖。冬は本州以南の平地林で越冬)
31.ワキアカツグミ:ごく稀な迷鳥


 今後もDNA分類による研究成果により、「日本鳥類目録改訂第8版」で変更点が出てきそうですね。

【2019年10月28日】

旅鳥・夏鳥ノビタキ

スズメ目ヒタキ科ノビタキ属 夏鳥・旅鳥 全長13cm
学名:Sakicola torquatus
英名:Common Stonechat
 幸いにも一本の枝に、オスとメスが止まってくれ、撮影チャンスをくれました。右がメス、左がオスの冬羽です。
 メスがオスに何か言っているようにも見えます。人間社会に置き換えると、奥さんが旦那さんに厳しく苦言を呈しているように見えてしまうのは、我が夫婦関係が影響してるのかな?

「初めてのノビタキ」へ

【2019年10月23日】

迷鳥サバクヒタキ(九州での確認がほとんどないのかも)

スズメ目ヒタキ科イナバビタキ属 稀な旅鳥・冬鳥 全長14.5cm
学名:Oenanthe deserti
英名:Desert Wheatear
 中央アジアやモンゴルなどで繁殖し、インドなどで越冬する。日本にはまれな旅鳥または冬鳥として渡来し、 農耕地、干拓地、荒れ地などで観察される。
 ***初めて観察することができました。初めは、ノビタキのメスだろうと思い、撮影しましたが、稀な 旅鳥または冬鳥 ということが分かり、いろいろと調べてみたところ「サバクヒタキ」に落ち着いたところです。(撮影場所:大分県)***

- 九州での確認がほどんどないのかも -

(ウィキペディアより)
 アフリカ北部、トルコから、中央アジア、チベット、モンゴル方面で繁殖し、冬季はアラビア半島やアフリカ東部、インドに渡り越冬する。
日本へはまれな旅鳥または冬鳥として渡来する。かつてはきわめてまれな迷鳥とされていたが、その後調査が進むにつれて、ごく少数ではあるが本州、四国の各地でほぼ毎年記録されるようになった。単独での記録がほとんどである。

***「ごく少数であるが、本州、四国の各地で・・・」と言うことは、本州、四国地域以外ではほとんど観察されていないということかも***

【2019年10月17日】

まだいた夏鳥コサメビタキ(そろそろ渡りの時期だよ!)

スズメ目ヒタキ科サメビタキ属 夏鳥 全長13cm
学名:Muscicapa dauurica
英名:Asian Brown Flycatcher
 2019年10月17日に撮影したコサメビタキ。台風19号の影響で渡りがおくれているのかな。そろそろ旅立たないと遅れてしまうよ。

2019.10.17撮影(そろそろ渡りの時期ですよ。)コサメビタキについて  「コサメビタキの子育て」へ