月別アーカイブ: 2020年11月

【2020年12月25日】

数少ない冬鳥アメリカヒドリ

カモ目カモ科マガモ属 冬鳥 全長48cm
学名:Anas americara
英名:American Wigeon
 北アメリカ北部で繁殖。日本には冬鳥として全国に少数が渡来する。河川、湖沼、池、干潟、生息し、ヒドリガモの群れに一羽で交じっていいることが多く、稀に大きな群れに2,3羽混じっていることがあるが、大抵別行動でヒドリガモに紛れ込んでいる。つがいで見られることがほとんどない。

 この3年間、毎年同じ場所でヒドリガモの群れの中で1羽だけ観察される。下の画像は、初めて撮影したときの画像で、河の土手に上がり植物を食べていた時の様子。

<撮影時エピソード>下の動画は、2020年に撮影したものです。この時は、河の土手の草が刈り取られていたせいか少し、落ち着きがなさそうに見えていました。しかし、ほんとの原因は、この後すぐに理解できました。なんとそれは、ハヤブサが近くにいたせいでした。

<撮影時エピソード>獲物をねらって身をひそめるハヤブサやオオタカなどには気づきにくいもので、現れてびっくりすることが多いです。この時もアメリカヒドリが落ち着きがなかったのは、ハヤブサが近くにいたのを知っていたようです。突然、パカーン(バカーン?)という音に振り向くと、カルガモを急襲したハヤブサを発見。驚きとともに三脚を据えて撮影しようと設置しかけるもすぐに飛び去って行きました。くやしい・・・。

【2020年12月27日】

しゃもじをうまく使って食事

ペリカン目トキ科ヘラサギ属
ヘラサギに似て、目とくちばしの間の黒が広い。
全長:77cm
湖沼、水田、干潟に飛来するが、少ない。アジア東部のみに分布。
 しゃもじの様な嘴を振り子のように左右に振りながら採餌するクロツラヘラサギです。
このクロツラヘラサギには、足環がついています。公益財団法人日本野鳥の会 自然保護室によると、Y49は、2020年の6月に韓国のHwangseodo islandという島で足輪がつけられたもので、生後約25日のヒナにつけたそうです。また、Y47からY53が今年(2020年)つけられたそうです。
絶滅危惧ⅠB類(EN) ・・・絶滅危惧

<撮影時エピソード>この日は、このクリークにいるカワセミを狙って撮影に出かけたところ、目の前に現れたのはカワセミではなく、絶滅危惧ⅠB類のクロツラヘラサギだった。しかも、近距離で採餌するクロツラヘラサギ。三脚を車の中から持ち出す暇もなく、驚かせないように手持ちでの動画撮影を行った。こんなに近くから野鳥のクロツラヘラサギの採餌する姿を撮影できる機会など滅多にあるものでは無いので、手ぶれ覚悟で撮影を行った。

 しかし、カメラの重さと手ぶれに我慢できなくなり、三脚を取り出そうと、車のドアを開けた途端、やはり気づかれ逃げられてしまった・・・・・。う~ん、くやしい!こんな後悔いつまで続く?

【2020年12月22日】

数少ない旅鳥・冬鳥 ホオジロハクセキレイ

スズメ目セキレイ科セキレイ属 少ない旅鳥・冬鳥 全長21cm
学名:Motacilla alba leucopsis
<撮影エピソード>下の画像は堤防の上をせわしなく動き回り、小虫などを採餌しているホオジロハクセキレイです。ほんとに忙しなく動き回ります。撮影するのに非常に困るセキレイの仲間の一つです。また、動画の中では、田んぼの中で採餌する様子も撮影していますが、やはり忙しない動きです。

【2020年12月22日】

頬が赤っぽいホオアカ

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属 留鳥・漂鳥 全長16cm
学名:Emberiza fukata
英名:Chestnut-eared Bunting
 漂鳥として九州以北に分布し、東北以北では夏鳥。山地の草原、高原で繁殖し、冬季は平地のヨシ原、草地、農耕地で越冬する。夏羽は頭部が灰色で、頰はレンガ色。冬羽は全体的に色がくすんで、褐色みが強い。

<撮影時エピソード>3年前偶然にも初めて撮影できたホオアカが、左下サムネイルの最初の画像です。この時、撮影できたのはこの画像たった1枚だけでした。翌年も、おなじ場所に何度か行くものの出会えませんでした。他の場所で撮影できたのがその他のサムネイル画像です。しかし、距離がありすぎてなかなか鮮明に撮影できていません。今年、最初に撮影した場所に戻り、撮影できたのが上の動画と画像です。三脚にカメラを据えて、じっと待っていてやっと撮影できました。ほんとにうれしいですね。

【2020年12月26日】

素早い動きのハクセキレイ

スズメ目セキレイ科セキレイ属
学名:Motacilla alba
英名:White Wagtail
全長:21cm、留鳥
 セグロセキレイが河川を好む傾向があるのに対して、ハクセキレイは海岸、河川、湖沼、農耕地、市街地と様々な場所に生息し、歩きながら昆虫を捕食する。
 <撮影時エピソード>このハクセキレイもホオジロハクセキレイと同じく忙しなく動き回り、昆虫などを探し回ります。ズームレンズを使用すればするほど、焦点を合わせにくくなるばかりか画面から外れてしまう撮影泣かせのセキレイです。

【2020年12月24日】

一妻多夫タマシギ

チドリ目タマシギ科タマシギ属 留鳥・漂鳥 全長24cm
学名:Rostratula benghalenis
英名:Greater Painted Snipe
 一妻多夫という鳥類でも珍しい方法で繁殖しているそうだ。オスは、営巣から抱卵、育児までこなす。一方メスは、産卵後は別オスとつがいになる。子孫を確実に残すための方法らしい。

手前がメスで、奥がオス。オスのほうが少し地味な色です。色具合も他の鳥類に比べて逆転している。

<撮影エピソード>下の動画は、車の中からの手持ち撮影です。タシギがいるかもしれないとゆっくり車を運転しながら、昨年いた側溝に近づいていくとタシギではなく、タマシギを発見。タマシギもこちらに気づき、身動きせずに警戒、しばらくは我慢比べでした。ここで、車のドアを開ければ、たちまち逃げてしまうのは確実の状況でした。仕方なく、そのまま車の中から手持ち撮影を行った動画です。途中からは、三脚を据えて撮影をしております。

【2020年12月24日】

絶滅危惧Ⅱ類ズグロカモメ

チドリ目カモメ科カモメ属 冬鳥 全長32cm
学名:Larus saundersi
英名:Saunder’s Gull
 ユリカモメと同じく足は赤いが、嘴は黒い。冬鳥として主に関東以西に渡来し、特に九州北部に多い。夏羽に頭巾をかぶったように頭部が黒くなることが和名の由来。雌雄同色で、成鳥の冬羽は東部が白く、頭頂と耳羽後方に黒斑がある。成鳥の夏羽は頭部が黒く、眼の周囲が白い。 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

<撮影時エピソード>この日は、10羽ほどが飛来していた。同じ日のユリカモメに比べると圧倒的に少ない。ユリカモメによく似ているが、ユリカモメの嘴が赤いのに対してズグロカモメは嘴が黒くて短い。浅瀬に飛来したズグロカモメは、浅瀬にいるカニをよく食べていた。浅瀬を歩きながらカニをつかめていることが多いようにあるが、空中から水底にいるカニをめがけて飛び降り捕食していたのには少し驚かされた。また、捕らえたカニを丸呑みするのもズグロカモメの特徴のようです。

【2020年12月25日】

漁港に群れるユリカモメ

チドリ目カモメ科カモメ目 冬鳥 全長40cm
学名:Larus ridibundus
英名:Black-headed Gull
 冬鳥として北海道から南西諸島の海岸、干潟、河口などに渡来。嘴と足が赤く、耳羽の後方に黒斑が特徴。夏羽は、焦げ茶色の頭巾をかぶったようになる。

<撮影時のエピソード>3年前、小さな漁港で初めて撮影したユリカモメは、ほんの数羽でした。赤い嘴と足にかわいらしさを感じながら、何枚もシャッターを切ったものでした。また、昨年は、他の漁港でしたが、頭が黒くなった夏羽のユリカモメにも初めて出合うことができました。そして、今年は数百羽のユリカモメに出会いました。群れたユリカモメには圧倒されますね。どこにピントを合わせていいのやら・・・。

【2020年12月28日】

素早い動きのセグロセキレイ

スズメ目セキレイ科セキレイ属 留鳥 全長21cm
学名:Motacilla grndis
英名:Japanese Wagtail
全長:21cm 

 ジジッと濁った声。九州以北の河川の中流、石の河原を好む。
さえずり:澄んだ声も交えてジーピチチロジージジなどと複雑に鳴く。
日本特産種で雌雄同色。
 <撮影時のエピソード>ハクセキレイに比べて数は少ないようですが、羽色が少し違うだけで動き方は全く同じといっていいですね。こちらもせわしなく動き回りながら採餌します。ところで、下の画像にある首を突っ込んでいる姿はほとんど見たことはありません。貴重な1枚?と勝手に思い込んでいます。驚きました。

 羽色の白と黒のコントラストがいいですね。

セグロセキレイ(スズメ目セキレイ科)
2019.3.31撮影