月別アーカイブ: 2019年3月

【2019年10月31日】

シベリアハクセキレイ

スズメ目セキレイ科セキレイ属 迷鳥 全長21cm
学名:Motacilla alba lugens
 迷鳥で数少ない。過眼線がなく顔の模様は亜種ホオジロハクセキレイと同じ。頭上から後頭部は黒色。頭の黒色と上面の灰色の境界が明瞭。胸の黒斑は腮(嘴の下)まで及ばず、喉まで(冬羽は黒斑は狭く、不明瞭)。大雨覆は一様な白色です。
 ニシシベリアハクセキレイとホオジロハクセキレイに似ていますが、ニシシベリアハクセキレイは胸部の黒色が嘴の付け根まであり、ホオジロハクセキレイは背が黒色で、これらの亜種と区別できます。

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【2019年04月29日】

チドリ3種の比較

イカルチドリ(オスの夏羽)、シロチドリ (オスの夏羽) 、コチドリ(オスの夏羽)を比較してみました。

大きさ:①イカルチドリ(19~21cm)、②シロチドリ(15~17.5cm)、③コチドリ(14~17cm)
オスの夏羽:①イカルチドリ(過眼線は耳羽付近で褐色がかる。胸の帯も細め。冬羽の黒い過眼線は不明瞭。)
      ②シロチドリ(黒く細い過眼線。過眼線と離れた額の黒斑。赤褐色の頭部。冬羽は過眼線を欠く。)
      ③コチドリ(黒い過眼線と胸の帯。冬羽は黒い過眼線を欠く。)
特徴:①イカルチドリ(シロチドリ、コチドリよりも大きい。)
   ②シロチドリ(コチドリよりもやや大きく、体後部がバランス上短く見える。)
   ③コチドリ(イカルチドリ、シロチドリより小さい。目立つ金色のアイリング。)
分布:①イカルチドリ(主に留鳥、河川の砂礫地、水田など。干潟、海岸では稀。)
   ②シロチドリ(主に留鳥。河口、干潟、砂浜。)
   ③コチドリ(主に夏鳥。河川の中流以下、水田、砂浜。)

【2020年01月13日】

足が赤く、嘴が黒いズグロカモメ

チドリ目カモメ科カモメ属 冬鳥 全長32cm
学名:Larus saundersi
英名:Saunder’s Gull
 ユリカモメと同じく足は赤いが、嘴は黒い。冬鳥として主に関東以西に渡来し、特に九州北部に多い。夏羽に頭巾をかぶったように頭部が黒くなることが和名の由来。雌雄同色で、成鳥の冬羽は東部が白く、頭頂と耳羽後方に黒斑がある。成鳥の夏羽は頭部が黒く、眼の周囲が白い。 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

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【2019年11月04日】

金色のアイシャドウ、コチドリ

チドリ目チドリ科チドリ属 夏鳥 全長16cm
学名:Charadrius dubius
英名:Little Ringed Plover
 日本最小のチドリ類のコチドリ(小千鳥)。夏鳥として九州以北に渡来、本州中部以西では、少数が越冬する。イカルチドリシロチドリより小さい。金色のアイリングが目立ち、嘴は黒く短め、足は橙黄色。冬羽は、アイリングが不明瞭となり、黒い色が淡くなる。

コチドリ(チドリ目チドリ科チドリ属)<全ての画像>

【2019年10月19日】

アカアシシギに出会った!

チドリ目シギ科クサシギ属 夏鳥・旅鳥全長28cm
学名:Tringa totanus
英名:Common Redshank
夏羽は足と嘴鮮やか赤色のアカアシシギは、旅鳥として春と秋の渡りの期に全国で見られるが、数は多くない。少数が北海道東部で繁殖し、南西諸島では越冬個体も見られる。繁殖地以外ではほぼ単独で見られる。 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
 これで、アカアシシギアオアシシギアシシギ(赤、青、黄)がそろいました。交通ルールを守りましょう。

アカアシシギ(チドリ目チドリ科クサシギ属)<全ての画像>

【2019年10月21日】

初めてのダイゼン

チドリ目チドリ科ムナグロ属 冬鳥または旅鳥 全長29cm
学名:Pluvialis squatarola
英名:Grey Plover
 冬鳥または旅鳥 干潟で見られる大型のチドリ類。旅鳥として春と秋の渡りの期に各地に渡来するが、関東以西では越冬する個体もいる。かつて、この鳥を宮中で料理していたことが和名の由来。雌雄同色で、夏羽は顔から胸、腹までが黒い。頭頂から体上面が白く白黒の斑模様になっている。