キツツキ科」カテゴリーアーカイブ

【2021年04月25日】

はじめて出会った漂鳥アリスイ

キツツキ目キツツキ科アリスイ属 全長18cm 漂鳥
学名:Jynx toroquilla
英名:Eurasian Wryneck
 初めて樹上で確認したときは、未確認だが、色合いからしてトラツグミだろうと思っていた。帰宅後に調べてみると、嘴の大きさや形状、全長の大きさなどからしてアリスイであることが判明した。一方トラツグミは、日本最大のツグミでなんと全長30cmもある。
 このアリスイは、数少ない漂鳥で、和名の通りにアリを好んで捕食するらしい。また、キツツキの仲間ではあるが、木の幹に垂直にとまることは少なく、普通の鳥のように枝にとまる。撮影中も垂直に止まることはなかった。

 

【2020年04月01日】

コゲラ(キュウシュウコゲラ)のカップル誕生!

 頭上の1羽のコゲラを撮影していると、側にいたのかもう一羽のコゲラが現れた。瞬きをした瞬間、いなくなったのかと思いきや交尾が始まった。初めて遭遇したコゲラの交尾の瞬間にだった。

コゲラ(Japanes Pygmy Woodpecker)キツツキ目キツツキ科アカゲラ属 留鳥 全長15cm
よく見ると、メスの右側にオスの嘴が確認できる。
これから、営巣活動が始まる。

【2019年09月14日】

アオゲラ(亜種カゴシマアオゲラ)のオスに出会えた!

キツツキ目キツツキ科アオゲラ属 留鳥。 

「ピヨー、ピヨー」の口笛のような鳴き声はすれども、かなか姿を見せてくれません。久しぶりに行った池の周囲の林の中で出会いました。撮影枚数は少ないですが、オスの確認ができました。

全長29cm(コゲラ15cm)で、オスの頭部は灰色で、額から後頭と顎線が赤く、体上面はやや褐色みのある緑色。メスは後頭の一部と顎線が赤い。

2019.9.13撮影 オス:頭部は灰色で、額から後頭と顎線が赤く、体上面はやや褐色みのある緑色。他の画像へ
2019.6.14撮影 メス: 後頭の一部と顎線が赤い。

亜種カゴシマアオゲラについて

【2019年06月19日】

アオゲラ(亜種カゴシマアオゲラ)

キツツキ目キツツキ科アオゲラ属 

留鳥のアオゲラには、本州に生息する「亜種アオゲラ」、九州・四国に生息する「亜種カゴシマアオゲラ」、屋久島・種子島に生息する「亜種タネアオゲラ」の3種がいるようです。傾向としては南方亜種は小型で、色合いが濃い傾向にあるようです。しかし、持ち合わせの図鑑ではそれぞれの特徴について触れているのものがないので、各方面へ問い合わせたところです。以下に丁寧に回答していただいた内容を抜粋して掲載します。

 

 日本野鳥の会大分県支部より、
①「大分県で観られるアオゲラは亜種カゴシマアオゲラで良いと思います。
②「撮影されたアオゲラが亜種カゴシマアオゲラで間違いないかと問われると、専門機関での調べになります。」
③「亜種の見分け方は、かなりの専門的な書物になると思います。現在鳥の亜種につきましてはDNA検査が主のようです。」
と、丁寧に回答していただいたところです。日本野鳥の会大分県支部の方々に感謝申し上げます。

 

 山階鳥類研究所より、

①「亜種は種の中の地理的な変異ですが、亜種の中には同種の他の亜種と比較的簡単に区別できる場合もありますが、そうでない場合もたくさんあります。ふたつの亜種のそれぞれの分布域から10個体ずつ取り出して並べて比較すると、こちらのほうが色が多少こうだとか、大きさが多少こうだ、という傾向がわかるだけで、1個体を取り出しても亜種は同定が難しいという場合もたくさんあることはぜひ覚えておいていただきたいと思います。」

②「山階芳麿の「日本の鳥類と其の生態」(第2巻、1941)には、亜種カゴシマアオゲラの成鳥の特徴として「アオゲラ((注)これは亜種アオゲラです)に酷似するも暗色で、背の灰色はオリーブ色を帯び、下面は緑色に富み、特に胸は暗色である」とあります。そしてタネアオゲラの成鳥の特徴として「カゴシマアオゲラに酷似するも之より一層暗色である」。

③「体の大きさのわずかな違いは野外観察では難しいですし、羽色の濃淡も野外観察では判断が難しいです。ですので、羽色や形態からアオゲラの亜種を強いて判断する努力をする必要はないと考えたほうがよいです。

④「鳥類標本の所蔵数が100万点あるという、ニューヨークのアメリカ自然史博物館のCharles Vaurieという研究者が書いた”Birds of the Western Palearctic(Non Passeriformes)”という研究書には、「北から南に向かって色が濃くなる傾斜(クライン)があり、これに合わせて、大きさが小さくなる傾斜もあるように見える。しかし、分布域の南側からについて不十分な数の標本しか計測しかできなかった。」

⑤山階芳麿の書いている文言も念頭にお示しの写真を見てみると、なるほど写真図鑑やインターネットで見られる本州産のアオゲラより胸の色彩は濃いように感じられ、羽色から積極的に識別するのは難しいですが、「分布から亜種カゴシマアオゲラと同定をしてみると、羽色もこれに矛盾がないように見える」といういい方はできるのではないかと思います。

 と、アオゲラの亜種についての特徴を文献を元に説明していただいただけでなく、亜種同定至るまでの調査方法から野外観察における亜種同定の難しさやその必要性についても、ご教示いただきました。山階研究所の方に心より感謝申し上げます。

 そこで、表記を暫定的にアオゲラ(亜種カゴシマアオゲラ)といたします。


 この日は、ピヨッ、ピヨーではなく、ケケッ、ケケッと激しく鳴き続けていました。最初は、声はすれども姿は見えず状態でしたが、なんとかいろんな角度で撮影できました。
<画像は、大分県で撮影したもの>

2019.6.14撮影 メス
2019.6.14撮影 メス
2019.6.14撮影 メス

「2度目のアオゲラ」へ

【2019年06月15日】

2度目のアオゲラ(亜種カゴシマアオゲラ)

キツツキ目キツツキ科アオゲラ属 留鳥。 

「ピヨー、ピヨー」の口笛のような鳴き声はすれども、かなか姿を見せてくれません。やっと2度目の遭遇になりましたが、すぐに飛び去ってしましました。

全長29cm(コゲラ15cm)で、オスの頭部は灰色で、額から後頭と顎線が赤く、体上面はやや褐色みのある緑色。メスは後頭の一部と顎線が赤い。

メス 2019.6.5撮影

【2019年05月30日】

アオゲラを見つけたよ

キツツキ目キツツキ科アオゲラ属 留鳥。 全長29cm(コゲラ15cm)で、オスの頭部は灰色で、額から後頭と顎線が赤く、体上面はやや褐色みのある緑色。メスは後頭の一部と顎線が赤い。鳴き声は「ピヨー、ピヨー」と口笛のような感じ。

これまでは、シルエットばかりで、いたかと思えばすぐに去ってしまい、撮影チャンスは全くありませんでした。今回もシジュウカラを撮影していたところに偶然飛んで来たアオゲラでしたが、なんとか撮影できました。次回は、も少し撮らせてほしいものです!

【2019年05月26日】

コゲラ(キュウシュウコゲラ)のオス

キツツキ目キツツキ科アカゲラ属 留鳥 雑食性で、幹の中に潜む昆虫類を補食するほか、秋には樹木の実も食べる。国内には9亜種が生息し、南に行くほど羽色が暗くなる傾向がある。雌雄ほぼ同色だが、オスの後頭部には赤い羽があるが、普段は他の羽に隠れていてなかなか見えない。風の強い日、興奮して頭部の羽毛を逆立てたときなどに見ることができる。

【2019年04月29日】

やっときれいに撮れたコゲラ

 キツツキ目キツツキ科アカゲラ属。スズメ大で、ギーと戸がきしむような声
太い木や古い木があれば、住宅地や公園でも見られるようになってきた。ギーという声の後にキッキッキッと続けて鳴くこともある。逆さ状態でも、しっかり木の幹を掴みながら捕食する。

コゲラ

コゲラ(キツツキ目キツツキ科アカゲラ属)2018.5.1撮影 <全ての画像>