日別アーカイブ: 2021-02-04

【2021年02月06日】

なかなか鳴かない冬鳥ツグミ

スズメ目ヒタキ科ツグミ属 冬鳥 全長24cm
学名:Turdus naumanni
英名:Dusky Trush
全長:24cm
 秋に林に飛来し、冬は芝生や農耕地、河川敷などの開けた地上で見ることができる。
ムクドリより小走りに移動しては立ち止まる。5月頃まで残る個体が多い。農耕地、草地、牧草地、河原、公園など開けた場所を好む。
<撮影時のエピソード>茶色味が濃いものと薄いものがいる。腹が橙色をした亜種ハチジョウツグミもいるようだが、まだ出会ったことがない。
 シベリア東部からカムチャッカにかけて繁殖し、日本には非繁殖期にやってくる冬鳥のため、鳴かずに口をつぐんでいることが和名の由来だそうだ。一方、シベリヤに帰る春頃になると、鳴き声がよく聞けるようなのでその囀る様子をじっくりと撮影してみたい。
 撮影時、スズメのように地上でピョンピョン飛び跳ねて(ホッピング型)採餌していることもあるが、ヒバリのように小走りで交互に歩き(ウォーキング型)採餌することもできる。移動が速く、カメラ泣かせ、撮影泣かせである。小鳥の歩き方の中では、ホッピング型とウォーキング型のどちらもできる混合型と呼ばれるそうだ。カラスも混合型だね。
 今回、暖かい日だったためか、偶然囀りながら近寄って来たツグミを撮影できた。ほんとに短い時間だが、初めての鳴き声を車中から録音することに成功した。

【2021年02月04日】

久しぶりに出会ったウミアイサ

カモ目カモ科ウミアイサ属 冬鳥 全長55cm
学名:Mergus serrator
英名:Red-breasted Merganser
 最初カンムリカイツブリに見えたが、カンムリカイツブリよりやや大きい。嘴が細く、先端がやや曲がっている。冬鳥でやっと出会えたルビー色の虹彩のウミアイサ。類似種のカワアイサにも出会いたい。
<撮影時のエピソード>
 奇抜なぼさぼさ頭に細い嘴、ルビー色の虹彩と個性的な容姿のウミアイサに惹かれました。集団でいるときは、メスが多くてオスが少ない、所謂ハーレム状態が多いようです。その後、ペアが成立すると寄り添って泳ぐ姿が目立つようになるようです。
 捕食する姿を見ていると、シュノーケリングしながら小魚を探したり、一気に潜水して小魚を捕獲したりしています。場所などの条件によるでしょうが、捕獲できる確率はかなり高いようです。一方、小魚を捕獲できた後、呑み込むまでがなかなか大変そうに見えます。細い嘴で捕らえた小魚を何度も何度も咥え直し、獲物を弱らせてからやっとのことで呑み込んでいます。それは当たり前のようですが、細い嘴のためかかなり時間がかかります。そのため、周りの仲間に横取りされそうになったり、カモメからも獲物を狙われて、執拗に追いかけられている姿をよくみます。いつの間にかカメラを回すのを忘れ、ウミアイサを応援している自分がありました。

なかなか呑み込めない獲物と格闘するウミアイサ