※野鳥」カテゴリーアーカイブ

身近な鳥

【2019年04月29日】

チドリ3種の比較

イカルチドリ(オスの夏羽)、シロチドリ (オスの夏羽) 、コチドリ(オスの夏羽)を比較してみました。

大きさ:①イカルチドリ(19~21cm)、②シロチドリ(15~17.5cm)、③コチドリ(14~17cm)
オスの夏羽:①イカルチドリ(過眼線は耳羽付近で褐色がかる。胸の帯も細め。冬羽の黒い過眼線は不明瞭。)
      ②シロチドリ(黒く細い過眼線。過眼線と離れた額の黒斑。赤褐色の頭部。冬羽は過眼線を欠く。)
      ③コチドリ(黒い過眼線と胸の帯。冬羽は黒い過眼線を欠く。)
特徴:①イカルチドリ(シロチドリ、コチドリよりも大きい。)
   ②シロチドリ(コチドリよりもやや大きく、体後部がバランス上短く見える。)
   ③コチドリ(イカルチドリ、シロチドリより小さい。目立つ金色のアイリング。)
分布:①イカルチドリ(主に留鳥、河川の砂礫地、水田など。干潟、海岸では稀。)
   ②シロチドリ(主に留鳥。河口、干潟、砂浜。)
   ③コチドリ(主に夏鳥。河川の中流以下、水田、砂浜。)

【2020年01月13日】

足が赤く、嘴が黒いズグロカモメ

チドリ目カモメ科カモメ属 冬鳥 全長32cm
学名:Larus saundersi
英名:Saunder’s Gull
 ユリカモメと同じく足は赤いが、嘴は黒い。冬鳥として主に関東以西に渡来し、特に九州北部に多い。夏羽に頭巾をかぶったように頭部が黒くなることが和名の由来。雌雄同色で、成鳥の冬羽は東部が白く、頭頂と耳羽後方に黒斑がある。成鳥の夏羽は頭部が黒く、眼の周囲が白い。 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

ズグロカモメ(チドリ目カモメ科カモメ属)<全ての画像>

【2019年11月04日】

金色のアイシャドウ、コチドリ

チドリ目チドリ科チドリ属 夏鳥 全長16cm
学名:Charadrius dubius
英名:Little Ringed Plover
 日本最小のチドリ類のコチドリ(小千鳥)。夏鳥として九州以北に渡来、本州中部以西では、少数が越冬する。イカルチドリシロチドリより小さい。金色のアイリングが目立ち、嘴は黒く短め、足は橙黄色。冬羽は、アイリングが不明瞭となり、黒い色が淡くなる。

コチドリ(チドリ目チドリ科チドリ属)<全ての画像>

【2019年10月19日】

アカアシシギに出会った!

チドリ目シギ科クサシギ属 夏鳥・旅鳥全長28cm
学名:Tringa totanus
英名:Common Redshank
夏羽は足と嘴鮮やか赤色のアカアシシギは、旅鳥として春と秋の渡りの期に全国で見られるが、数は多くない。少数が北海道東部で繁殖し、南西諸島では越冬個体も見られる。繁殖地以外ではほぼ単独で見られる。 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
 これで、アカアシシギアオアシシギアシシギ(赤、青、黄)がそろいました。交通ルールを守りましょう。

アカアシシギ(チドリ目チドリ科クサシギ属)<全ての画像>

【2019年10月21日】

初めてのダイゼン

チドリ目チドリ科ムナグロ属 冬鳥または旅鳥 全長29cm
学名:Pluvialis squatarola
英名:Grey Plover
 冬鳥または旅鳥 干潟で見られる大型のチドリ類。旅鳥として春と秋の渡りの期に各地に渡来するが、関東以西では越冬する個体もいる。かつて、この鳥を宮中で料理していたことが和名の由来。雌雄同色で、夏羽は顔から胸、腹までが黒い。頭頂から体上面が白く白黒の斑模様になっている。

【2020年04月25日】

絶滅危惧種

     環境省レッドリスト2020カテゴリー(ランク)・・・撮影できた野鳥(20種)

1.絶滅(EX)わが国ではすでに絶滅したと考えられる種(15種)

2.野生絶滅(EW)飼育・栽培下、あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ   存続してる種(0種)
3.絶滅危惧ⅠA類(CR)ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの(24種)

4.絶滅危惧ⅠB類(EN)ⅠAほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い (31種)
  ①クロツラヘラサギ ②ヒメウ

5.絶滅危惧Ⅱ類(VU)絶滅の危険が増大している種(43種)
  ①シロチドリ ②セイタカシギ ③タマシギ ④ツクシガモ ⑤トモエガモ ⑥ナベヅル
  ⑦ハヤブサ  ⑧アカアシシギ ⑨ズグロカモメ ⑩ホウロクシギ ⑪タカブシギ

6.準絶滅危惧(NT)現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては
 「絶滅危惧」に移行する可能性のある種(22種)
  ①チュウサギ ②ハマシギ ③ミサゴ  ④ハイタカ
  ⑤ヒクイナ   ⑥カラシサギ
7.情報不足(DD)評価するだけの情報が不足している種(17種)
  ①ヘラサギ ②オシドリ
8.絶滅の恐れのある地域個体群(LP)地域的に孤立している個体群で、絶滅の恐れが高いもの(2集団)
  東北地方以北のシノリガモ繁殖個体群
  青森県のカンムリカイツブリ繁殖個体群

【2020年11月15日】

絶滅危惧種Ⅱ類(VU)タマシギ発見!

チドリ目タマシギ科タマシギ属 留鳥・漂鳥 全長24cm
学名:Rostratula benghalenis
英名:Greater Painted Snipe
 タシギのその後の様子を撮影しようと以前撮影した場所に出かけると、案の定同じ場所にいつもの2羽を発見した。しかし、以前の羽色とは違うし、目元が以前よりはっきりしているのが気になったが、夏羽に換わったのだろうと思いながら、撮影をした。帰って図鑑などで確認すると、夏羽などはなく、初めて出会うタマシギだと判明した。また、絶滅危惧種であることも分かり、またまたビックリ。
 鳥類では珍しく一妻多夫で繁殖する。和名は、目の周りの様子が曲玉に似ている、または男を手玉に取る事などから由来しているようだ。

タマシギ(チドリ目タマシギ科タマシギ属)左メス、右オス <全ての画像>