カモ科」カテゴリーアーカイブ

【2023年11月14日】

オスの幼鳥カワアイサ

カモ目カモ科ウミアイサ属 冬どり 全長65cm
学名:Mergus merganser
英名:Common Merganser

 カワアイサに似たウミアイサには河川で幾度となく観察してきたが、まさか海岸でカワアイサに遭遇するとは驚きだった。カワアイサは、ウミアイサに比べて頭と頸の境界線が明瞭だということを目安に探鳥していたが全く出会えなかった。11月9日初見になるカワアイサですが、当初メスだろうと判断したものの、ウミアイサやエクリプスの可能性もありなかな確信が持てず、「日本野鳥の名前図鑑」の鳥の名前質問コーナーで問い合わせてみたところ、カワアイサのオス幼鳥だろうと回答をいただいた。

 オスらしい特徴が現れるまで継続観察ができるよう期待し、その結果も報告したい。

【2022年01月26日】

10年ぶりの珍客 オオハクチョウ

カモ目カモ科ハクチョウ属 冬鳥 全長140cm
学名:Cygnus cygnus 
英名:Whooper Swan
 大形の水鳥、全長140cmの冬鳥オオハクチョウ。冬鳥として本州以北の湖沼、河川、河口に渡来する。北海道や東北地方に多い。日本野鳥の会大分県支部によると山陰地方までは渡来することがあるが、ここ九州大分県の杵築では10年ほど確認されてないらしい。北国の代表的なオオハクチョウが九州で確認できるなどとは信じがたい出来事だ。

 この地に渡来した原因はどうあれ、無事に越冬できるよう静かに見守ってあげたい。できれば、来年は仲間を連れて越冬することを願う。

 

【2021年02月04日】

久しぶりに出会ったウミアイサ

カモ目カモ科ウミアイサ属 冬鳥 全長55cm
学名:Mergus serrator
英名:Red-breasted Merganser
 最初カンムリカイツブリに見えたが、カンムリカイツブリよりやや大きい。嘴が細く、先端がやや曲がっている。冬鳥でやっと出会えたルビー色の虹彩のウミアイサ。類似種のカワアイサにも出会いたい。
<撮影時のエピソード>
 奇抜なぼさぼさ頭に細い嘴、ルビー色の虹彩と個性的な容姿のウミアイサに惹かれました。集団でいるときは、メスが多くてオスが少ない、所謂ハーレム状態が多いようです。その後、ペアが成立すると寄り添って泳ぐ姿が目立つようになるようです。
 捕食する姿を見ていると、シュノーケリングしながら小魚を探したり、一気に潜水して小魚を捕獲したりしています。場所などの条件によるでしょうが、捕獲できる確率はかなり高いようです。一方、小魚を捕獲できた後、呑み込むまでがなかなか大変そうに見えます。細い嘴で捕らえた小魚を何度も何度も咥え直し、獲物を弱らせてからやっとのことで呑み込んでいます。それは当たり前のようですが、細い嘴のためかかなり時間がかかります。そのため、周りの仲間に横取りされそうになったり、カモメからも獲物を狙われて、執拗に追いかけられている姿をよくみます。いつの間にかカメラを回すのを忘れ、ウミアイサを応援している自分がありました。

なかなか呑み込めない獲物と格闘するウミアイサ

【2021年01月17日】

くつろぐホシハジロ

カモ目カモ科スズガモ属 冬鳥 全長45cm
学名:Aythya ferina
英名:Common Pochard
湖沼や河川に飛来(北海道では一部繁殖)。また、漁港などの海辺でも見られる。
オスは、赤味のある茶色の頭、黒い胸が特徴。メス、は全身褐色で目のまわりに白っぽい線がある。
<撮影時のエピソード>下の動画は、漁港で撮影したものです。このホシハジロを初めて見たときは、全体的に丸っこく、ふくよかな印象を受け、ほおのふくらみがサルの頬袋を連想してしまうほどの大きさに驚きました。
 この動画では、採食行動が終わり、まったりと休憩している姿や羽づくろいする様子を撮影しています。大胆にもお腹を見せながら羽繕いする様子はおもしろいですよ。

【2020年12月28日】

完全な生殖羽へ

カモ目カモ科オシドリ属 冬鳥・漂鳥 45cm
学名:Aix galericulate
英名:Mandarin Duck
 <撮影時エピソード>このオシドリから見ると池の対岸にある林から撮影しました。かなり距離があり、しかも薄暗い場所なので大変でした。撮影日は、前回から1週間後の2020年10月29日です。中にはまだ、銀杏羽が目立たないオスもいますが、完全な生殖羽になりました。鮮やかですね。

 もうすぐ猟期に入りますが、この池は鳥獣保護区対象外当たりますので、狩猟が始まれば観察はできません。狩猟期間は北海道以外では毎年11月15日から翌年2月15日まで、北海道は毎年10月1日から翌年1月31日までとされていますが、対象狩猟鳥獣や都道府県によっては、猟期を延長または短縮している場合があります。ちなみに、大分県では、イノシシ・シカにおいては11月1日から3月15日(H19~)に延長されています。この時期の野鳥観察には十分気を付けないと、イノシシやシカに間違えられてしまうと大変なことになりかねません。

【2020年10月31日】

オシドリのエクリプス

カモ目カモ科オシドリ属 冬鳥・漂鳥 45cm
学名:Aix galericulate
英名:Mandarin Duck
 ほぼ完成に近いオシドリのエクリプスだと思います。撮影日は、2020年10月22日です。映像の中で、オスに追いかけられるメスらしき個体は、嘴が赤いのでオスのエクリプスだと思います。

【2020年01月13日】

スズガモとホシハジロ

スズガモ カモ目カモ科スズガモ属 冬鳥 全長45cm
学名:Aythya marila
英名:Greater Scaup


ホシハジロ 
カモ目カモ科スズガモ属 冬鳥 全長45cm
学名:Aythya ferina
英名:Common Pochard

スズガモのオス(奥)とホシハジロのオス(手前)
スズガモのオス
スズガモのメス
ホシハジロのオス
ホシハジロのメス

【2019年11月21日】

小っちゃな池のかわいいオシドリ

カモ目カモ科オシドリ属 冬鳥・漂鳥 45cm
学名:Aix galericulate
英名:Mandarin Duck
 橙(だいだい)色した大きな三列風切羽根(雄)が特徴。
山地の河川や湖沼を好み、近くの樹洞に巣をつくる。
秋冬は暖地や低地でも見られるが、広く開けた水面より林に囲まれたような場所を好む。
エクリプスでも雄はくちばしが赤っぽい。

***今年も小っちゃな池にやって来ました。警戒心が強く,水面にいるより水面に近い木の枝に居ることの方が多いように思われます。かわいいですね。***

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