※野鳥」カテゴリーアーカイブ

身近な鳥

【2021年02月27日】

七色の鳴き声?ハシボソガラス

スズメ目カラス科カラス属
留鳥 全長50cm
学名:Corvus corone
英名:Carrion Crow
 おなじみのカラス。大きさは、ハシブトが56cm、ハシボソが50cm、ミヤマが47cm、コクマルが33cmとなっている。ハシブトが、「カーカー、アーアー」と澄んだ鳴き声に対して、ハシボソガラスは、「ガーガー」と濁った声で鳴く。
 今回の動画では、ハシボソガラスのいろんな鳴き声を録音することができた。いろんな鳴きまねができるようだ。風が強く、かなり風音がうるさいので聞き取りにくい。

【2021年02月06日】

なかなか鳴かない冬鳥ツグミ

スズメ目ヒタキ科ツグミ属 冬鳥 全長24cm
学名:Turdus naumanni
英名:Dusky Trush
全長:24cm
 秋に林に飛来し、冬は芝生や農耕地、河川敷などの開けた地上で見ることができる。
ムクドリより小走りに移動しては立ち止まる。5月頃まで残る個体が多い。農耕地、草地、牧草地、河原、公園など開けた場所を好む。
<撮影時のエピソード>茶色味が濃いものと薄いものがいる。腹が橙色をした亜種ハチジョウツグミもいるようだが、まだ出会ったことがない。
 シベリア東部からカムチャッカにかけて繁殖し、日本には非繁殖期にやってくる冬鳥のため、鳴かずに口をつぐんでいることが和名の由来だそうだ。一方、シベリヤに帰る春頃になると、鳴き声がよく聞けるようなのでその囀る様子をじっくりと撮影してみたい。
 撮影時、スズメのように地上でピョンピョン飛び跳ねて(ホッピング型)採餌していることもあるが、ヒバリのように小走りで交互に歩き(ウォーキング型)採餌することもできる。移動が速く、カメラ泣かせ、撮影泣かせである。小鳥の歩き方の中では、ホッピング型とウォーキング型のどちらもできる混合型と呼ばれるそうだ。カラスも混合型だね。
 今回、暖かい日だったためか、偶然囀りながら近寄って来たツグミを撮影できた。ほんとに短い時間だが、初めての鳴き声を車中から録音することに成功した。

【2021年02月04日】

久しぶりに出会ったウミアイサ

カモ目カモ科ウミアイサ属 冬鳥 全長55cm
学名:Mergus serrator
英名:Red-breasted Merganser
 最初カンムリカイツブリに見えたが、カンムリカイツブリよりやや大きい。嘴が細く、先端がやや曲がっている。冬鳥でやっと出会えたルビー色の虹彩のウミアイサ。類似種のカワアイサにも出会いたい。
<撮影時のエピソード>
 奇抜なぼさぼさ頭に細い嘴、ルビー色の虹彩と個性的な容姿のウミアイサに惹かれました。集団でいるときは、メスが多くてオスが少ない、所謂ハーレム状態が多いようです。その後、ペアが成立すると寄り添って泳ぐ姿が目立つようになるようです。
 捕食する姿を見ていると、シュノーケリングしながら小魚を探したり、一気に潜水して小魚を捕獲したりしています。場所などの条件によるでしょうが、捕獲できる確率はかなり高いようです。一方、小魚を捕獲できた後、呑み込むまでがなかなか大変そうに見えます。細い嘴で捕らえた小魚を何度も何度も咥え直し、獲物を弱らせてからやっとのことで呑み込んでいます。それは当たり前のようですが、細い嘴のためかかなり時間がかかります。そのため、周りの仲間に横取りされそうになったり、カモメからも獲物を狙われて、執拗に追いかけられている姿をよくみます。いつの間にかカメラを回すのを忘れ、ウミアイサを応援している自分がありました。

なかなか呑み込めない獲物と格闘するウミアイサ

【2021年02月04日】

大群アトリ渡来

スズメ目アトリ科アトリ属 冬鳥 全長16cm
学名:Fringilla montifringilla
英名:Brambling
黒とオレンジのコントラストが美しい。
全長:16cm
林や農耕地、実がついた街路樹などに群れで飛来。
比較的西日本に多い。
<撮影時エピソード>昨年10月20日に遭遇したアトリは、たったの1羽。大群が代名詞のアトリにしてはおかしい。何度もなんども周囲を確認したが間違いなく1羽っきり。なぜかさみしさを感じる撮影になってしまった。
 今回2月1日、やっと大群のアトリに遭遇することができ、撮影しながらほっとした。しかし、あまりにも数が多くてどこにカメラの焦点をあわせたらよいのか分からず、適当な撮影になってしまった。また、大群で一斉に飛び立っては舞い降り、飛び立っては舞い降りする姿を撮影しているうちに、まわりの集団に左右されて行動する人間模様にも似ており、人間の集団心理にも思いをはせるようになっていた。中には、周りが飛び立っても様子見のアトリもいて、とても面白い。 

【2021年01月18日】

どちらかと言えば肉食系?ハシブトガラス!

スズメ目カラス科カラス属
留鳥 全長:56cm
学名:Corvus macrorhynchos
英名:Jungle Crow
 名前の通り、ハシボソガラスやミヤマガラス、コクマルガラスに比べて一段と太くて大きいハシブトガラス。また、上嘴の先端が下向きに湾曲している。食性は、ハシボソガラスと同じように昆虫、果実、動物などを食べる雑食性。
<撮影時のエピソード>下の動画は、海岸にいたカメを食べようと必死に攻撃を試みるハシブトガラスです。その様子を見る限り、2,3羽で連携した攻撃は見られませんでした。それぞれが攻撃しているように見えます。次の動物の死骸を食らう場面はモザイクをかけていますが・・・見たくないですね。

【2021年01月18日】

冬鳥ミヤマガラス

スズメ目カラス科カラス属
冬鳥 全長:47cm
学名:Corvus frugilegus
英名:Rook
 冬鳥で農耕地などに大群で飛来するミヤマガラス。数百羽単位で農耕地や干拓地に飛来し、昆虫や植物の実などを地上を歩きながら採食する。かなり、警戒心が強く、近くからの撮影は難しい。大きさは、ハシブトガラスやハシボソガラスに比べて小さい。このミヤマガラスの群れの中にさらに小さいコクマルガラスが混じっていることがある。
<撮影時エピソード>下の画像は、野鳥観察を始めたころで、初めて撮影したミヤマガラスです。シャッターを押した時点では留鳥のハシボソガラスだろうと思っていました。と言うよりは、ハシボソガラスとハシブトガラスしか知らなかったと言ったほうが早いですが、高い鉄塔の電線に止まったり、飛び回ったりしていました。その中で、まるで懸垂をして遊んでいるかのような面白い場面をきりとることができた1枚が下の画像です。さっそく、野鳥のWebサイトにハシボソガラスとして投稿したところ、なんとミヤマガラスだったことが判明しました。野鳥図鑑でしっかり野鳥の特徴を予習しておくことが大切ですね。

ミヤマガラス
懸垂をして遊ぶミヤマガラス

【2021年01月17日】

くつろぐホシハジロ

カモ目カモ科スズガモ属 冬鳥 全長45cm
学名:Aythya ferina
英名:Common Pochard
湖沼や河川に飛来(北海道では一部繁殖)。また、漁港などの海辺でも見られる。
オスは、赤味のある茶色の頭、黒い胸が特徴。メス、は全身褐色で目のまわりに白っぽい線がある。
<撮影時のエピソード>下の動画は、漁港で撮影したものです。このホシハジロを初めて見たときは、全体的に丸っこく、ふくよかな印象を受け、ほおのふくらみがサルの頬袋を連想してしまうほどの大きさに驚きました。
 この動画では、採食行動が終わり、まったりと休憩している姿や羽づくろいする様子を撮影しています。大胆にもお腹を見せながら羽繕いする様子はおもしろいですよ。

【2021年01月18日】

鮮やかな黄色キセキレイ

学名:Motacilla cinerea
英名:Grey Wagtail

スズメ目セキレイ科セキレイ属 
留鳥・漂鳥 全長 20cm
 体下面の鮮やかな黄色が特徴のキセキレイ。繁殖期は、山地や亜高山帯の河川、渓流に生息し、崖のくぼみなどに営巣する。類似種のツメナガセキレイは、体下面全体、眉斑も黄色。
<撮影時エピソード>初めてキセキレイに出会ったときは、その黄色の鮮やかさに圧倒され、カメラを通して、純粋な黄色の虜になり、何枚もシャッターを切りました。キセキレイもハクセキレイやセグロセキレイ、ホオジロハクセキレイなどと同じように尾羽を上下に振りながら地上を歩き回り、採餌します。ほんとに忙しない動きです。少しはじっとしておくれ!と言いたくなります。
 動画では、水路を忙しなく尾羽を上下に振りながら昆虫を捕食しています。また、フライングキャッチによる捕食姿もとらえることができました。すごく目がいいですよ。食事タイム終了後は、お決まりの羽づくろいタイムです。これも時間は短いですが撮影しています。

 

【2020年12月29日】

日本で最大級のカンムリカイツブリ

学名:Podiceps cristatus
英名:Great Crested Grebe
カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属
冬鳥 全長56cm

 <撮影時のエピソード>カイツブリ類の中で日本最大で首の長いカンムリカイツブリ。下の画像は、冬羽から夏羽へ換羽をしているカンムリカイツブリ。冬羽のカンムリカイツブリはよく見かけるものの、夏羽のカンムリカイツブリに出会うことは少ないようです。この画像は、2019年の2月28日に撮影した画像で、夏羽への移行が2月にはもう始まっているのでしょう。初めてこの夏羽に遭遇したときは感動ものでした。
 動画の撮影は、2020年12月27日のものです。
漁港で、ホシハジロの群れを撮影していると、海中から突然カンムリカイツブリが現れてびっくりしました。
 潜水が得意なカイツブリ類ですが、このカンムリカイツブリはカイツブリに比べるとはるかに大きいせいかゆっくり潜水しているようにも見えます。また、ユニークなのは体の割には小さく見えるかわいらしい足。さらに、大きさだけでなく、その動きがとてもユニークでかわいいです。動画の中にその動きをとらえています。
カイツブリ目カイツブリ科 2019.2.28撮影

【2020年12月25日】

数少ない冬鳥アメリカヒドリ

カモ目カモ科マガモ属 冬鳥 全長48cm
学名:Anas americara
英名:American Wigeon
 北アメリカ北部で繁殖。日本には冬鳥として全国に少数が渡来する。河川、湖沼、池、干潟、生息し、ヒドリガモの群れに一羽で交じっていいることが多く、稀に大きな群れに2,3羽混じっていることがあるが、大抵別行動でヒドリガモに紛れ込んでいる。つがいで見られることがほとんどない。

 この3年間、毎年同じ場所でヒドリガモの群れの中で1羽だけ観察される。下の画像は、初めて撮影したときの画像で、河の土手に上がり植物を食べていた時の様子。

<撮影時エピソード>下の動画は、2020年に撮影したものです。この時は、河の土手の草が刈り取られていたせいか少し、落ち着きがなさそうに見えていました。しかし、ほんとの原因は、この後すぐに理解できました。なんとそれは、ハヤブサが近くにいたせいでした。

<撮影時エピソード>獲物をねらって身をひそめるハヤブサやオオタカなどには気づきにくいもので、現れてびっくりすることが多いです。この時もアメリカヒドリが落ち着きがなかったのは、ハヤブサが近くにいたのを知っていたようです。突然、パカーン(バカーン?)という音に振り向くと、カルガモを急襲したハヤブサを発見。驚きとともに三脚を据えて撮影しようと設置しかけるもすぐに飛び去って行きました。くやしい・・・。